2016年11月25日金曜日

日本で広がる日本独特の電子タバコ競争

フィリップ・モリスのiQOS(アイコス)、JTのプルームテックと、
日本のタバコ産業も、電子タバコへの移行に火花をちらしている。
iQOSは未だに入手困難と、予想外の人気の様だ。

iQOSの販売台数は、4月に100万台を突破。

既に既存の紙巻たばこの販売に影響が出始めているとも言われている。
専用タバコのヒートスティックの6月の推定販売シェアは、2.7%まで拡大している。
アメリカン・スピリットの販売シェアは1.6%だから、かなりのシェアだ。
そんな中、たばこメーカー大手、ブリティッシュ・アメリカン・タバコも、競争に加わる様だ。

写真:Reuters Kim Kyung-Hoon

ブリティッシュ・アメリカン・タバコが新たに電子タバコに参加

BATジャパンが日本のたばこ市場に投入するのは、「glo(グロー)」だ。
グローもiQOSと同じく、たばこ葉を加熱して、その蒸気を吸引するいわばベイパーだ。
最大の特徴は、gloはiQOSと異なり、1回の充電で、連続して35回(本)吸う事が出来る。
いわゆるチェーン・スモーキングが可能だ。
一方iQOSは、チャージャーとホルダー、2つの製品に別れており、1回(本)吸う毎に
チャージャーでホルダーに充電が必要になる為、チェーン・スモーキングは出来ない。
また、写真を見る限り、専用タバコは、iQOSのヒートスティックと形状が大きく異なる。
見た目は、Kentのスリムたばこと変わらない様に見える。

仙台市で先行発売を行い、その様子を見て、全国展開を行う予定の様だ。
販売価格は8,000円。

たばこ葉を使用したVapeは、日本独自の文化

日本の電子タバコは、世界で市場拡大しているVapeとは異なり、独自のものだ。
それは、液体状のニコチンの販売に関わる法律によるものが大きい。
コンビニ等の店頭で販売する為には、たばこ葉にして販売する必要がある。
それでも、市場の規模が大きい日本では、この様な他国では見ない変わった商品に
何百億円もの開発費用が投入、開発され、爆発的な人気になっている。
非常に複雑である。

ビールの世界も同じようである。日本では、独自の法律が邪魔で、それを何とか
回避する為に、試行錯誤、開発費を掛けて、変わった商品を開発する。
それが、第2、第3のビールだ。世界からすれば、日本のビール飲料メーカーは、
巨額の開発費を掛けて、ビールもどきを真剣に作っている、バカな国に見えるのだろう。
ようやくその事に気が付き、税率を変えるという話が麻生大臣から出ている。
ビールと税率を逆転させ、世界との競争力を上げるというものだ。
国内ビールの購買や輸出が増えれば、なにもビール税を上げなくとも、税収は潤う。

ちなみに、禁煙し、ニコチン入りリキッドとVapeに切り替えてから、もうすぐ1ヶ月経つが、
1度も紙巻たばこは吸っておらず、また、たばこを特に吸いたいとも思わなくなった。
眠くなる等の辛い禁断症状も無く、正にニコチン入りリキッドのお陰と考えられる。
劇薬の為、法整備は必要だが、日本でも薬局等でニコチンリキッドが購入出来れば、
禁煙に何度も失敗する等、苦労する人も減るのではないだろうか?
話を聞くと、iQOS等でも、同じ様な禁煙効果があるようだ。

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